感想:Design Systems ―デジタルプロダクトのためのデザインシステム実践ガイド
総評
単にパターンライブラリの作り方を解説する本なのかなと思っていたけれど、そうではない。 デザインシステムのプロジェクトを会社に支持してもらう方法から、みんなに使ってもらうための体制づくりの方法まで書いてあって面白かった。
面白かったところ
Visual Loudness Guideなどの、コンポーネントのうるささや声色を定義するところがおもしろかった。目立つコンポーネントを無闇に使ってはいけないということも感覚的に伝えることができそう。
コンポーネント名はメタファーに基づく個性的な名称にするというのも自分には無い視点だった。事業会社でいろいろな人がコンポーネントを使って画面を組み立てていくときには、たしかにそういう想起されやすい名称にするのがよさそう。
デザインシステムについての説明をポストカードに印刷してくばったり、Slackで定期的に投稿したりといった地道な活動も確かに必要そう。
デザインシステムが無いためにかかるコストの提示方法の記事がおもしろかった。何も斬新じゃないけれど、差分のスクショもまとめると見ごたえがある。